計画的なアウトプットで、読んだ本の内容を忘れない

趣味が「読書」という人も多いと思うが、果たして、その読んだ本の中身をどれだけ自分の血肉とし、実生活に活かしているのだろうか。

ついつい読んだ気になって終わってしまい、2度と見返すことがないなんてもったいない。そんな風にならないためのテクニックなどが書かれた、「読んだら忘れない読書術」(樺沢紫苑著)を読んだ。

著者は精神科医であり、これまで月に30冊という脅威のペースで本を読みながらも、その内容を忘れずに活かしてきたそうだ。この本では、著者の経験を元に、”読んだ本の内容を忘れない”手法が紹介されている。

最初にこの本を手にしたとき、巷にあふれている”読書に関する自己啓発本”にありがちな「アウトプットすることで本の内容を忘れないようにしましょう」的なことが書かれているのだろうと思い、あまり期待はしていなかった。

しかし、確かにアウトプットの重要性について書かれてはいるものの、他の本と違って説得力があったので、すんなりと読むことができた。

それはなぜか、著者が冒頭でハッキリこう述べていたのが、自分にグサッと突き刺さったからだ。

覚えていない、つまり「記憶」に残っていないということは、それは「知識」としてあなたの中に定着していないということ。もっといってしまえば、その読書は何の役にも立っていない、ということと同じなのです。

これには「確かに!」と納得させられた。私たちは、自分の本棚にいかにも”読み終えた感じ”の本を並べているが、それらの本の内容をどれだけ覚えているのだろうか?

少なくとも私は、自分の本棚をザッと見た時に、半分以上が「これ、どんな内容だったっけ・・・(;´Д`)?」と思ってしまった。つまり、”ただ読んだ気になっていた”だけなのだ。

しかし、言うだけなら簡単で、ここまで言い切るからには素敵な解決方法があるのだろうと期待しつつ先を読むと、アウトプットの手法にコツがあることが述べられている。

最初のインプットから、7〜10日以内に3〜4回アウトプットする

正直、最初にこの文章を見た時は「アウトプットの回数多すぎ!!」と思ったが、エビングハウスの忘却曲線(人は24時間で74%忘れてしまう)を考えれば、覚えた直後1週間ぐらいで何度も復習(=アウトプット)することは、実に理にかなっている。

では実際どのようにアウトプットしていけば良いのだろうか。実例として、著者が実施している以下の4回アウトプットが挙げられている。

①マーカーなどで線を引きながら読む
②人に話す、紹介する
③SNSなどでシェアする
④SNSやメルマガ、ブログにレビュー(書評)を書く

特に重要なのは④で、書評をした本について”翌日以降にレビューを書く”ことにより、本当に長い期間忘れずに覚えておくことができると述べられている。(私も今このエントリを書いているので、きっとこれで記憶に定着する(゚∀゚)!?)

ただ、本にマーカーを引くやり方は効果がないといった研究結果も出ているなど、この本で挙げられているやり方が全てではないが、まずはこの考えでアウトプットしてみて、あとは自分なりのやり方を確立していけば良いのではないだろうか。

なお、本書では「読書の効用」として、知識だけでなく、時間を節約(=時間を伸ばす)することや文章力強化、ストレス緩和といった+αの効用についても詳しく述べられている。たしかに私自身、朝の通勤中にビジネス書を読むと気持ちがスッキリして、仕事に行くストレスが緩和されたといったことを何度も経験している。

と、ここまでは本書を絶賛するような内容ばかり書いているが、どんな本でも、1回読んだだけで1フレーズぐらいは心に残るものもあるだろうし、1フレーズでも価値のあるものを得られれば(逆に得られなかったものは、自分にとって不要なモノと判断すれば)十分に元が取れたという考え方もあるだろう。

あなたが、”自分が読む本”とどう向き合うかは考え方次第だが、貴重な時間を割いて読むモノであれば、より内容を覚えておきたいと思うのは自然な心理だろう。

読んだ本の内容を確実に自分のモノとして、人生をより豊かにするキッカケが欲しい。そんな人にはオススメの本である。

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